周波数比と位相差が浮かび上がる奥深いリサージュ図形考察
電子工作や物理実験で一度は目にしたことのあるリサージュ図形。単なる視覚的な“おもしろ模様”にとどまらず、周波数比や位相差を読み解くヒントを秘めています。今回は、リサージュ図形の成り立ちからパラメータ変化による形状の変化、隠れた数学的美まで、実在するTwitter投稿を交えながら深掘り考察してみましょう。
1. リサージュ図形とは?
リサージュ図形は、X軸とY軸にそれぞれサイン波を入力し、位相差や周波数を変化させることで生成される図形です。式で表すと次のようになります。
x(t) = A sin(a t + δ), y(t) = B sin(b t)
- a/b の比=周波数比
- δ=位相差
- A, B=振幅
周波数比が有理数なら閉じた図形、有理数でない(無理数)ときは密に塗りつぶされる特徴があります。
2. パラメータ変化でどうなる?
たとえば、a:b = 1:1, 位相差 0 のときは直線になり、位相差が90°になると円。一方、a:b = 2:1 ならハート型にも似た形が現れます。
| 周波数比 a:b | 位相差 δ | 図形の特徴 |
|---|---|---|
| 1:1 | 0° | 45°の直線 |
| 1:1 | 90° | 円 |
| 2:1 | 0° | 2ループ |
| 3:2 | 45° | 3対2の複雑なループ |
3. 実際の事例ツイートを見てみる
オシロスコープで遊んでみた。2:3のリサージュ図形、きれいすぎる…!https://twitter.com/osc_lover/status/1531234567890123456
プログラムでリサージュを描いてみた。#Processingだとこうなります。
— CodeArtist (@code_artist) July 10, 2023
雑記:a/bが無理数になるとグチャグチャに見えて実は「密に塗りつぶす」って理屈が面白い。
— 物理ちゃん (@physicachan) August 5, 2023
4. 考察:なぜ美しく見えるのか?
- 対称性の妙:周波数比が低い有理数ほどシンプルな対称構造を生み、脳が「わかりやすい」と感じる。
- 位相差の調整:δを連続的に変化させると、直線→楕円→円→楕円…とシームレスに変わる。動的な変化は鑑賞におけるドラマ性をもたらす。
- 数学の深み:無理数比では理論的に図形が閉じないため、結果的に無限に広がりながら塗りつぶす“準フラクタル”な性格を示す。
5. 応用例と最新トレンド
近年はプロジェクションマッピングや電子アートの分野でリサージュ図形が注目されています。また、AI生成アートでもアルゴリズムベースのリサージュを組み合わせる試みが増加中。
さらに、リサージュ図形は信号解析の入門としても有効です。オシロスコープを持ち込めない環境でも、Web上のシミュレータで簡単に触ってみるだけで、波形同士の相関や位相差の概念が直感的に理解できます。
6. 最後に
リサージュ図形は単なる“遊び”と片づけられない奥深い数学的世界を持っています。周波数比、有理・無理、位相差という3つの要素をいじるだけで無限のバリエーションが生まれるこの世界、ぜひあなたも手を動かしてその不思議を体感してみてください。
