服をたたみながら、数字以外も記録する
今朝の体重は55.2kg。洗濯物をたたんでいると、しばらく着ていなかったズボンが出てきた。手に取ると、以前より布が余る感じがする。体重の数字だけではなく、服の着心地も少しずつ変わっている。ただ、緩くなれば何でもよいというわけではない。今の体で動きやすいものを着たいと思い、今日は服の整理も日記に残すことにした。
ズボンを何本か出し、立ったり座ったりして確かめた。長く歩くときに裾が邪魔なもの、座ると腰が落ち着かないものがある。以前のサイズを基準に、自分の体をそこへ合わせるような見方はしない。合わなくなった服は奥へ移し、普段使いやすいものを手前に置いた。体の変化を感じる場面が、体重をさらに下げる理由に直結しなくなった。今日は単純に、明日着るものを選びやすくしたかった。
一食目は温かいごはんと納豆、わかめのみそ汁だった。片付けを始める前に食べておいたので、途中で落ち着かなくならずに済んだ。一日二食の基本は続いているが、食べる時刻は予定を見ながら決めている。家の用事を全部終えてからにしようとすると、つい遅くなる日もある。今日は区切りのよいところで先に食卓へ座った。食事の時間を用事の余りにしないのも、自分には大切らしい。
午後にベルトの位置を確かめた。穴が一つ違うことを、以前なら大きな成果として記録したかもしれない。今は、締めたときに苦しくないか、歩いてずれないかを見た。日記には服のサイズを書き並べず、「冬のズボンを整理」とだけ残すつもりだ。数字にできるものは増やそうと思えばいくらでも増える。それを全部管理し始めると、暮らしの中に休む場所が少なくなる。今の記録量ぐらいがちょうどよい。
お茶を飲みながら小さなパンを食べた。片付けが長引いたので、夕食までには少し間がある。二食という形を守るために、食べたい気持ちをずっと待たせることはしない。食べたあとで次の食事を抜く予定も立てなかった。前は間食を書き忘れると記録全体が不正確になった気がした。今は今日の出来事として書けるし、食事の良し悪しを一度の間食で決めなくてもよいと思えている。
夕食では豆腐を温め、しょうがを少しのせた。キャベツは細く切って、ツナと一緒に和える。ごはんを添えたら、いつもの材料で一食ができた。服の整理をした日も、食事の内容を特別に変える必要はない。材料を覚えているので、疲れたときでも手を動かしやすい。同じ献立が多いことを単調に感じる日もあるが、今日は考えなくてよいことが助かった。変化は別の日に楽しめばよい。
食事で不足を気にする部分にはサプリメントを使っている。体の変化を早めるためではなく、自分が続けやすい補い方として残ったものだ。食卓の材料まで減らす理由にはしない。以前はいろいろ試すほど、何を基準に選べばいいのか分からなくなった。今は食べるものを中心に置き、補助の位置を変えないようにしている。そのほうが、普通の料理を食べる時間を落ち着いて持てるようになった。
片付けた服の中には、記録を始める前から着ていたものもあった。すぐに処分する気にはならず、いったん別の場所へ置いた。長く使った物には、その時期の過ごし方が残っている。体重が違っていたころの自分を遠ざけるような整理にはしたくない。あのころの食事や生活から始まり、試しながら今へ来た。服を見て思い出すのも、減った数字ばかりではなく、その頃よく通った道や季節のことだった。
夜は肩や背中を少し動かしてから座った。洗濯物をたたむ姿勢が続いていたので、伸ばすと気持ちがよかった。これを新しい運動メニューとして数える予定はない。必要なときに体を動かす、疲れたら休む、その感覚も記録の外に置いておけるようになった。体重の値が動いている間も、日常の使いやすさは別に見ておきたい。食べられているか、眠れているかも一緒に気にかけていく。
たたんだ服を引き出しに戻すと、朝より少し余裕ができた。明日着るものを手前にそろえ、今日の体重と片付けのことをノートへ書く。自分の生活を知る材料は体重計だけではないが、だからといって項目を山ほど増やす必要もない。気づいたことを一つ添えるぐらいで足りている。部屋の暖房を調整し、乾かしていたみそ汁の鍋をしまった。今日の用事はここで終わりにした。
