雨の日は台所の中で支度する
今日の体重は53.0kg。五月に一時52.0kgまで下がったが、ごはんの量を見直しながら過ごして、この数字になった。下がったところへ戻す予定はない。食事の支度が面倒にならず、空腹を引きずらずに暮らせるくらいが、自分には扱いやすい。雨の一日だったので外の予定は減らし、今日は台所の細かな片づけを進めた。
最初の食事は、ごはんと納豆、キャベツ入りのみそ汁にした。キャベツは外側の葉を細く切り、やわらかくなるまで火を通した。芯の部分も薄く切れば一緒に使える。切る大きさがそろうと、食べる時に器の中で探す必要がなくてよい。鍋を火にかけている間に納豆を混ぜ、ごはんが温まる頃には二つとも用意できた。静かな手順だった。
食後、シンクの下の容器を全部出した。ふたの合わないものや、小さすぎて最近使っていないものが奥にたまっていた。使えるものを捨てるのはためらうが、今使う数より明らかに多い。よく使う浅い容器を手前に置き、それ以外は別の場所へまとめた。料理を始めるたびに容器を探すのは小さなことでも、何度も繰り返すと億劫になる。
洗ったキャベツは、水を切ってから浅い容器へ入れた。以前は切ったものを一度に大量に用意していたが、途中で食べたい形が変わるので、今は二回分くらいにしている。千切りを食べたい日もあれば、大きくちぎって蒸したい日もある。支度を先に済ませすぎると、それを使い切ることに追われる。少しだけ先の自分が助かる量で止めるほうが、今は楽だ。
雨が弱まった時に、近くまで買い物に出た。傘を持っていると荷物を増やしたくなくなるので、メモに書いたものだけを買った。豆腐、卵、少量のきのこ。ツナ缶は家にあるから買わなかった。歩く時間が短くなったことはそのまま記録した。外へ出られない日に、家の中で必ず埋め合わせをしようとすると、雨のたびに予定が増えてしまう。
帰ってから、ぬれた傘を立てて手を洗い、お茶をいれた。午後のおなかの具合を見て、小さなヨーグルトも食べた。一日二食が基本でも、二つの食事の間をどう過ごしたかはその日によって違う。今日は帰宅後に何か食べておくと落ち着いた。食べた時間を残しておけば、夜の食事が早かったか遅かったかも、後でだいたい思い出せる。
二回目は豆腐ときのこを温め、しょうがを少しのせた。冷たい豆腐を出すことが増えていたが、雨の日は温かい器がちょうどよかった。別皿にはキャベツとツナを合わせ、ごはんも用意した。食材はいつもと近いのに、温度が違うと食べた感じも変わる。献立の名前を立派にするより、今日の空気に合うほうを選べれば、それで十分だと思う。
片づけのついでに、使った布巾を洗って掛け直した。雨の日は水切りかごの器が乾くのも遅い気がして、重なっているところを少し離した。まな板は壁へ伏せず、空気の通る向きへ立てた。急いで全部しまうより、乾くまで置いておける場所があればよい。前は出ているものを片づけることばかり考えていたが、今日は置いておくための空間が役に立った。
夜は、洗った容器の水気が残っていないか確かめてから棚へ戻した。ふたと本体がそろっていると、次の支度が少し速くなる。雨音を聞きながら、明日のごはんを冷蔵庫へ移した。新しいことを始めた日ではないのに、台所が使いやすくなった分だけ、明日の予定が軽く感じられた。日記にはそういう日もあってよい。
体重の欄の下に、今日は「食事量は今のまま」と書いた。53.0kgまで戻ったことを、途中の失敗のようには扱わない。最近は茶碗を小さくしようという気持ちも出ていない。眠る前に天気予報だけ見て、傘を玄関の近くに置いた。明日も雨なら、今日整理した容器を使って、家にあるものを食べるつもりだ。
